私はモラハラを受けている?家庭内モラハラの定義と具体【夫婦】
夫婦の問題としてよく出てくるのが、家庭内のモラハラですよね。
夫婦間のモラハラはSNSなどでも話題になり、毒親などと同時に家庭内の問題として取り上げられています。
家庭内のモラハラは一見しただけでは判りづらく、外では良き旦那や妻を演じ、家庭内だけモラハラの暴君と化すパートナーもいるでしょう。
本記事ではそんな家庭内モラハラについて解説し、実践して欲しいモラハラ対策をお伝えします。
家庭内モラハラに苦しめられている方はぜひ最後まで目を通していただき、モラハラとの向き合い方の参考にしてくださればと思います。
モラハラとは
モラハラとはモラル・ハラスメントを略した言葉です。
道徳や倫理を指すモラルと、人を困らせること(嫌がらせ)を表しているハラスメントを組み合わせた言葉ですね。
肉体的な暴力を振るうわけではなく、言葉や行動によって相手の心を傷つける態度のことを総じてモラル・ハラスメントと呼びます。
家庭や職場はもちろん、クラブやサークルといった人が集まる場ではどこでも起こっているハラスメントですね。
モラル・ハラスメントは目に見えないため判断が難しく、被害者がハラスメントをされている自覚がないケースがあることも問題です。
モラル・ハラスメントをしている側は正当性があると思い込んでいたり、常識やマナーと言った反論しづらい概念を盾にしてくるため、非常に厄介なハラスメントです。
第三者の助言でおかしいと思うようになったり、ネット検索で調べて初めて自分がモラル・ハラスメントを受けていることに気が付く人も多いんですね。
ジワジワと被害者の心を蝕み、いつの間にか精神を壊していくモラル・ハラスメントは、人のメンタルを破壊するサイレントキラーだと言えるでしょう。
家庭内モラハラにあたる行為
家庭内モラハラは夫・妻のどちらかがパートナーに向けモラハラを行います。
嫌味や暴言を言って日頃のストレスを発散したり、態度によって家庭をコントロールしようとする行為です。
夫・妻それぞれの立場で、よくあるモラハラのパターンとはどのようなものがあるのでしょうか。
夫によるモラハラの例
夫による妻へのモラハラで多いのは以下の4つです。
妻の自由を許さない |
友人や知人との外出に口出ししたり、自分の決めたルール通りに家事を行わせようとします。勝手な行動を取ると怒りをあらわにしたり、無視といった態度でさらなるモラハラを行います。 |
妻を卑下するような発言 |
「仕事してないくせに」や「家事もまともにできないのか」、「専業主婦しか能がない」など、妻の自尊心を傷つける言葉をぶつけます。 |
妻や子供に対して上から目線 |
「子供のできが悪いのはお前(妻)のせいだ」、「お前(子供)は何もできないな」、「お前らは俺の言うことを聞いてればいいんだよ」など、上から目線で家族を侮辱します。 |
妻に生活費を渡さない |
何かと文句をつけて給与を全部渡さなかったり、全額渡さないケースもあります。やりくりな下手な妻が悪いと当てつけ、夫がお金のコントロールをしている場合もあります。 |
仕事をして稼いでる立場を盾にするケースが多く、妻や子供は養われてる立場だから格下といったスタンスがモラハラをする夫の精神構造になります。
妻だけでなく子供にモラハラを行っている場合もあり、家族全体を自分の支配下に置こうとするのが特徴ですね。
妻によるモラハラの例
妻から夫に行われるモラハラで多いのは以下の4つです。
機嫌でコントロールしようとする |
ちょっとした夫の態度を不満に思い無視をしたり、大声で怒りを露わにするなど、態度によって相手をコントロールしようとするモラハラです。 |
夫の仕事や収入に文句を言う |
給料が少なくて苦労する愚痴、昇給や出世の話がこないのは夫が仕事ができないからなど、夫の仕事を否定するようなことを言います。「〇〇さんの旦那さんは〇〇株式会社でいいわね」など、比較による嫌味などを言ったりもします。 |
夫の家族に辛辣な態度を取る |
私が夫で苦労しているのはあなたたち(夫の両親)の育て方のせいなど、遠まわしに夫の家族に嫌味を言います。夫の兄妹にも小さな嫌味を言ったり、夫の問題点や愚痴を言ったりします。 |
子供に夫の悪口を言う |
お父さんってこんな酷いことをしてくるのよ、お父さんみたいになっちゃダメよなど、子供に夫の悪口を吹聴します。自分はお父さんに苛められてるポジションを取ります。 |
自分は被害者の立場を取るのが妻が行うモラハラの特徴で、夫のダメな部分をひたすら本人や周囲に言うのが基本です。
また態度で相手をコントロールしようとする傾向も強いと言えます。気に入らないと無視を決め込んだり、食事や洗濯といった家事を意図的におろそかにしたりもします。
家庭内モラハラが起こるのはなぜ?
家庭内でモラル・ハラスメントが起こりやすいのはなぜでしょうか。
・モラハラをする人の心理
・家庭内でモラハラが起こりやすい理由
・モラハラを受けやすい人の特徴
上記の3つの項目に分け、家庭内でモラハラが起こる原因について解説します。
モラハラをする人の心理
モラハラをする人の傾向として、他人の気持ちよりまずは自分の気持ちを優先する点があります。世界は自分中心で回っていると思いがちなんですね。
また自分より立場の弱い人や気が弱い人には強気に出る特徴もあります。相手を格下だと判断した瞬間、マウントを取って主導権を握ろうとします。
その上で自分より地位のある人、社会的に成功している人には下手に出る性質も持っています。家庭外では人当たりがよい人と見られている場合もあるでしょう。
モラハラ加害者にとって人間関係は、支配する側とされる側がベースにあります。自分の方が優れている、立場が上と思った瞬間、相手を見下して接する傾向が強いんですね。
家庭内でモラハラが起こりやすい理由
家庭でモラハラが横行する原因としては、モラハラ加害者は自己中心的で人間関係には全て上下があると思っていることが理由です。
夫によるモラハラは、上下関係がポイントになっています。仕事をして稼いでいる自分の方が専業主婦の妻より格上といった心理が働き、モラハラに発展するんですね。
妻によるモラハラは、自分の気持ちを優先させることが根本にあります。自己中心的な怒りや不満が妻を被害者にし、モラハラを正当化する口実を作り出します。
もちろん上記の2つが組み合わさっているモラハラ加害者もいるでしょう。モラルやマナーを盾に、自己中心的な主従関係で家族を支配しようとするのがモラハラ加害者なんですね。
モラハラを受けやすい人の特徴
劣等感が強い人はモラハラの被害に遭いやすいと言えます。自分は周囲より劣っていると感じているため、モラハラ加害者に付けこまれやすい傾向があります。
自分の意見を言うのが苦手な人も被害に遭いやすいでしょう。不満や悲しみを相手に伝えることが不得意なため、モラハラ加害者のターゲットにされやすいんですね。
我慢強い性格の人も注意すべきです。我慢強い人は多少の精神的な攻撃には耐えてしまうため、自分も周囲もモラハラを受けていると気が付きにくいケースが多いものです。
我慢強い人は自分が耐えれば丸く収まると考えたり、割り切って人付き合いするのも大人だと軽く考えてしまいがちなんですね。
しかし心は消耗しており、どこかでポッキリ折れてしまうことも考えられます。モラハラ被害者との関係性には対処が必要だと言えるでしょう。
上記の人たち特徴は、家庭内モラハラと悪い意味で親和性が高いと言えます。会社などの集団とは違い第三者の視点がないため、付けこまれていることに気づきにくいんですね。
家庭内パートナーとの関わりにストレスを感じており、モラハラかも?と思ったらご自身の性格を分析してみてください。
もしかしたらモラハラ加害者に付けこまれ、都合のいいようにコントロールされている可能性があります。
モラハラを理由に離婚はできる?
結論から書きますと、モラハラの内容によっては離婚理由になります。
離婚理由のポイントとしては、法廷離婚原因(民法第770条)にある「婚姻を継続し難い重大な事由」に該当しているかどうかです。
「婚姻を継続し難い重大な事由」に該当すると裁判所に判断してもらうには、客観的にモラハラを受けていると判る証拠を集めておく必要があります。
証拠はメモや録音などが有効で、メモは日時、場所、受けた言動を詳細に書き留めておくことが大切です。
モラハラをする相手とは話し合いが成立しにくいものです。裁判所に持ち込んで離婚を求める場合、話し合いベースの「協議離婚」では離婚決定がまとまらないことも多いでしょう。
そのため、裁判所に持ち込んで離婚を行う場合は「協議離婚」ではなく、第三者である調停委員を交えて話し合いを進める「調停離婚」から試みるのが良いですね。
とはいえ「調停離婚」も基本は話し合いの延長です。最終的には「調停離婚」から訴訟の提起をし、裁判上の手続によって離婚を成立させる「裁判離婚」に発展する可能性もあります。
「裁判離婚」を有利に進めるために重要になるのが、「婚姻を継続し難い重大な事由」に該当するかどうかの証拠なんですね。
裁判所での「離婚協議」に持っていく場合は「裁判離婚」になることを想定し、必ず証拠を集めておくようにしましょう。
家庭内モラハラに立ち向かう方法
パートナーから家庭内モラハラを受けている状況は辛いものです。モラルや常識、マナーといった反論しにくい口実を盾に責められ続けるのは大変なストレスでしょう。
そこでこの章では、家庭内モラハラに立ち向かうための対策を3つご紹介します。
・モラハラをする人の言葉を真に受けない
・モラハラの証拠を集めておく
・別居をする
上記3つの項目に分け、家庭内モラハラの対策を解説しています。
モラハラは立派な人権侵害です。一方的に我慢する必要はありませんので、ぜひ対策を講じてご自身の身を守りましょう。
モラハラをする人の言葉を真に受けない
モラハラ加害者はモラハラによって相手を支配しようとしたり、自分は凄いと思いたい欲求があります。言葉の裏には目的があるので、言葉自体を真に受けないようにしましょう。
家庭内モラハラの加害者は、パートナーを支配下に置くことで自分のプライドを保っていたり、日頃のストレスとのバランスを取っている場合が大半です。
ちゃんと連絡してよ💢とキレるくせに、連絡したら露骨に無視する。どういう理屈だ。そもそも理屈が成り立つならモラハラなんかなってないか。マトモな人間だと思うとこっちがおかしくなるのでスルーしよ。
引用:Twitter
SNSによせられた、妻のモラハラをスルーする夫の意見です。モラハラ加害者は自分の感情や優越感を優先しているため、言動自体にはさしたる中身はありません。
真正面から受け止め続けていては普通の人は身が持たないんですね。ですので、「また始まった」くらいの感覚で受け流すようにするのが効果的です。
スルーで重要なのは、私は自分の意思でスルーしているという強い気持ちを持つことです。言い返せないから仕方なくスルーしているといった弱気な態度は厳禁です。
自分が悪くない時に謝ることもやめましょう。威圧的な態度に屈して謝るとモラハラ加害者は満足し、モラハラが酷くなる可能性があります。
無視は関係をこじらせるためおすすめできませんが、毅然とした態度でスルーする意識を持ち続けることが大切です。
モラハラの証拠を集めておく
あまりにも家庭内モラハラが辛く、将来的に離婚を検討しているなら証拠を集めておくのも有効です。
日頃の何気ない夫婦のやり取りをメモや録音で記録しておき、数を集めて説得力を高めておきましょう。裁判所で有効な武器になります。
夫の言動を録画できた。客観的に見ておかしいと思う人が多いであろう言動。
こういう証拠をもっと集める。調停になった場合に、私に有利になるように、義理の両親はきっと離婚に反対するからそれを説得するために。
引用:Twitter
上記はSNSによせられたモラハラ夫に対する証拠集めです。証拠集めは大変ですし勇気も必要ですが、最も有効な対策の1つですので、行動を起こして欲しいですね。
メモは日時と具体的なモラハラの言動を書き留めてください。いつどこで何をパートナーに言われ、その時に自身がどんな気持ちになったかを詳細に書き記すことが大切です。
録音はスマホの録音機能やボイスレコーダーを使って記録すると良いですね。特にボイスレコーダーは小型でポケットなどに忍ばせやすいのでおすすめです。
モラハラの証拠集めの良いところは、モラハラ加害者と戦っている意識を持たせてくれるところです。反撃が可視化できているのもモチベーションを生んでくれるでしょう。
近い将来、集めたモラハラの証拠を相手に叩きつけてやる気持ちがあれば、モラハラ加害者の言動もスルーしやすくなります。
家庭内モラハラによって心身を蝕まれ、辛い気持ちで過ごしているならばモラハラの証拠集めをしてくださいね。
被害を受けているのはあなたですので、遠慮は必要ありません。
別居をする
まったく話し合いができないモラハラ加害者ならば、別居をするのも選択肢の1つになります。
モラハラ加害者は責任転嫁をよく使い、明らかに自分に非がある場合でも論点をずらして逆ギレしたりします。
絶対的に相手が悪い事柄でも、こちらが意見すれば、じゃあもう来るな、俺が悪いとしても俺を怒らせるお前が悪いと責任転嫁で逆ギレ。
話し合って謝られたことなんかありません。
引用:Yahoo!知恵袋
上記は掲示板によせられた意見ですが、付き合っていた彼氏によるモラハラです。もともと話し合っていた内容ではなく、「俺を怒らせたこと」に話が擦り替わっていますね。
モラハラ加害者とは話し合いが成立しない場合が多いものです。モラハラを受けるだけの状況は心身共に消耗しますので、対策として別居を視野に入れておくべきでしょう。
まとめ
家庭内モラハラは閉鎖的な空間で行われるため、発見が遅れがちなハラスメントです。
パートナーのどちらかが耐えているケースも多く、モラハラ加害者の怒りを恐れて対策に踏み出すことを躊躇している話も聞きます。
しかし家庭内モラハラは夫・妻や子供の心身を傷つけ、家族の関係を破壊する重大な人権侵害なのは間違いありません。
モラハラ被害者だけが我慢すれば解決する問題ではありませんので、どうしても辛い場合は勇気を持って戦う行動を起こしていく必要があるでしょう。
本記事でお伝えした対策を含め、親兄妹・知人・弁護士などへ相談することも有効です。1人でモラハラ加害者と向き合わず、第三者を遠慮せずに頼ってくださいね。
【3分で理解】初代ヴァルキリープロファイルとは?【レナス】
最新作「ヴァルキリーエリュシオン」が話題になり、再び注目を集めているヴァルキリープロファイルシリーズ。
興味があるものの、過去作を未プレイだとどんなシリーズなのか気になりますよね。
そこで本記事ではシリーズの原点である、初代「ヴァルキリープロファイル」について大まかな内容を解説しています。
3分で読み終える内容ですので、興味のある人は目を通してみてください!
ヴァルキリープロファイルとは
出典:ヴァルキリープロファイル −レナス− | SQUARE ENIX
初代「ヴァルキリープロファイル」は、1999年12月22日にスクウェア(現在のスクウェア・エニックス)から発売されたPS1用のRPGです。
開発は日本のゲーム開発会社「トライエース」が担当しています。「トライエース」といえば、「スターオーシャン」シリーズなどで有名ですね。
「ヴァルキリープロファイルは」VPと略されることもあり、初代の場合はVP1と表記されます。
続編も出ているシリーズ作品で、「スクウェア・エニックス」作品の中でも人気タイトルの1つです。
ストーリー&登場キャラクター
出典:ヴァルキリープロファイル −レナス− | SQUARE ENIX
物語の世界観としては、「北欧神話」をモチーフにして描かれているところが特徴です。どこか厨二病っぽさがあり、カッコつけた感じが魅力でもありますね。
ストーリーをざっくり書くと、悲運の死を遂げた人間の魂を主人公のヴァルキリーが集める流れになります。
理由は世界を滅亡させる最終戦争「ラグナロク」に勝利するため、強力な人間の魂を集めているからですね。
物語上には4つの種族が登場し、「アース神族」「ヴァン神族」「人間」「不死者」それぞれが思惑を持って動いています。
主人公のヴァルキリー・レナスは「アース神族」にあたり、最高神であるオーディンに仕えている存在です。
オーディンは最終戦争「ラグナロク」で「アース神族」と「ヴァン神族」が激突すると予期しており、レナスを人間界に送り、人間の戦士の魂を集めて戦力にしようとしています。
ゲームプレイにあたっては、味方=レナス+人間の魂(仲間たち)、敵=「不死者」+モンスターと覚えておくと良いでしょう。
ゲームシステム
出典:ヴァルキリープロファイル −レナス− | SQUARE ENIX
初代「ヴァルキリープロファイル」のゲームの大まかな流れとシステムについて解説します。
フィールド&ダンジョン
ゲームの流れとしては、人間界に降り立ったヴァルキリー・レナスが非業の死を遂げた人間の魂を集め、仲間にして戦闘を行っていきます。
マップパートとダンジョンパートが違う表現に分かれているのも、「ヴァルキリープロファイル」シリーズの特徴です。
マップパートでは、3Dで描かれたフィールドをレナスが飛行して移動し、ダンジョンに着いたら着陸する形になります。
地図が表示されているため、目的地を見つけることには困らないようになっていますね。コマンドにより死者の声を聞くことで次のエピソードを知ることもできます。
ダンジョンパートは横から見た2Dのアングルで描かれ、レナスを操作してジャンプやスライディングなどのアクションを駆使して攻略を進めます。
特殊技に氷柱があり、壁などに当てると氷の足場が作れます。氷柱の足場を踏み台にして攻略する場面もあり、RPGには珍しくアクション要素がありますね。
戦闘の流れ
モンスターは見える状態(シンボル)でダンジョンを徘徊しています。モンスターに触れると戦闘に突入するシンボルエンカウント形式ですね。
戦闘はターン性で、コントローラーの4つのボタンそれぞれに各キャラクターが配置されています。ボタンを押すことで対応キャラクターが攻撃を仕掛ける形です。
各キャラクターの攻撃を上手く連携すると、コンボになり大ダメージを奪える仕組みになっています。VP1の楽しい部分の1つですね。
コンボを決めると緑色の専用ゲージが溜まり、各キャラクターの決め技(超必殺技)が繰り出せます。コンボ→決め技で〆るが基本の攻撃の流れになりますね。
コンボというと格闘ゲームっぽく思えたかもしれませんが、アクションが苦手な人でも簡単に攻撃が繋がりますので大丈夫ですよ!
難易度
出典:ヴァルキリープロファイル −レナス− | SQUARE ENIX
ゲームの難易度はスタート時に「易しい」「普通」「難しい」の3段階から選べます。
「難しい」は敵を倒した時に経験値が稼ぎにくくなりますが、行けるダンジョンが増えるためプレイし甲斐があります。
「易しい」は経験値が多く、行動に制約がかかりますね。「普通」は2つの間です。
ダンジョンパートは2Dアクション要素があるので、アクションゲームが苦手な人は苦労するかもしれません。マリオなどが得意な人は問題ないでしょう。
ゲーム全体のクリアはそんなに難しくはないですね。ちゃんとキャラクターを育てて進行すれば、物語上の敵は倒せる仕様になっています。
しかし、Aルートと呼ばれる特殊エンディングを狙ったり、敵が鬼のように強い隠しダンジョン「セラフィック・ゲート」をクリアしようとすると難易度が上がります。
余談ですが、武器生成のポイントが溜まらないなどの観点から、実は「易しい」が1番難しい説がファンの間で囁かれていたりしますね。
まとめ
出典:ヴァルキリープロファイル −レナス− | SQUARE ENIX
初代「ヴァルキリープロファイル」はクリアするだけならRPG初心者でもできるので、万人にオススメできるRPGだと言えます。
Aルートや「セラフィック・ゲート」クリアなど、RPGに慣れた人たちも楽しめる難しさが用意されている点も良いですね。
とくに「北欧神話」をベースにした厨二病っぽい世界観や、どこか悲壮感のある雰囲気が好みの人にはプレイして欲しいRPGです!
同調圧力が起こるのは日本だけ?同調圧力のメリット・デメリットと受け流す方法
日本に住む人であれば、誰もが一度は聞いたことがある「同調圧力」。
「本当はやりたくないのに、付き合いで仕方なく参加」
「みんながやっているから、取り合えず同じことをしておかなきゃ」
こうした行動は誰でもやってしまいますし、本記事の筆者も空気に飲まれ、流されるように地域の飲み会などに参加した経験があります。
また、みんなと違う行動をしている人を見たとき、反射的に「あの人何なの?」と、つい批判してしまった経験もあるでしょう。
本記事では、「同調圧力」が起きる理由や外国の事情、メリット・デメリットについて解説します。
見えない力によって大勢の人の行動をコントロールする「同調圧力」の正体とは、一体どのようなものなのでしょうか。
目次
- 同調圧力とは
- 同調圧力が起こる理由・背景
- 同調圧力の例
- イベントや飲み会などへの強制参加
- コロナ渦におけるハラスメント・魔女狩り
- 成功者叩き
- 日本以外の国の同調圧力
- カースト制による圧力があるインド
- 宗教的な圧力がかかるサウジアラビア
- 同調圧力のメリット
- 責任感が強くなる
- チームワークが向上する
- 不正を防止できる
- 同調圧力のデメリット
- 長時間労働の原因になる
- 多数派の目が気になる
- 意見が言いにくい環境になる
- 同調圧力の空気に飲まれないヒント
- メタ認知を意識
- 誰かの意見を鵜呑みにしない
- 自分を出せる場所を作っておく
- まとめ
同調圧力とは
「同調圧力」とは、多数派の意見に少数派を強制的に同調させ、他の行動や選択をさせないようにする集団心理です。
私たち人間には仲間外れや批判に晒される恐怖が根底にあり、祖先より受け継いできた集団性の本能を利用されているため、逆らうことが難しい圧力です。
会社や学校、地域の人間関係といったさまざまな場所で「同調圧力」は起こり、所属している集団が掲げているルールや目的に沿って圧力が発生します。
仮に会社での「同調圧力」で言えば、仕事が終わってるのに帰れなかったり、会議で意見が言いにくいといった状況に置かれます。
個人でみると無駄で不合理だとしても、集団に合わせるように強制されてしまうんですね。
同調圧力が起こる理由・背景
人々を特定のルールに縛りつける「同調圧力」ですが、どのような理由で起きるのでしょうか。
大まかな3つの理由を取り上げ、「同調圧力」が発生する原因を見ていきましょう。
・1人よりみんなを優先する集団心理
・出る杭を打ちたくなる人々
・【島国】日本という特殊な環境
上記の3つの項目に分け、理由・背景について解説していきます。
1人よりみんなを優先する集団心理
日本に住んでいると強く感じる「同調圧力」が、「1人よりみんなを優先する集団心理」です。
国民全体だけでなく、地域・家族・会社などにおいてもルールが設けられていることがほとんどで、法律とは別の規律「同調圧力」の力で「1人よりみんなを優先する」ことを強制されているのが現実です。
・第二次世界大戦中の日本のスローガン「欲しがりません勝つまでは」
・狩猟ではなく、みんなで協力し合う農耕を生活の糧としていた過去
上記2つの歴史の観点から見ても、日本人が起こす特に強烈な「同調圧力」が「1人よりみんなを優先する集団心理」だと言えます。
出る杭を打ちたくなる心理
誰かが勉強や仕事で成果を出した時、「出る杭を打ちたくなる心理」も日本人が起こしがちな「同調圧力」です。
和=集団を重んじる日本人は、集団の平均から抜き出る人に対して強い反感を覚えたり、その人を大人しくさせるため、逆風を作ろうとします。
前項で解説した「1人よりみんなを優先する集団心理」も関係していますが、多くの日本人は誰か1人が評価されたり、良い思いをする抜け駆けを良しとしません。
「出る杭を打ちたくなる心理」も、みんなで協力し合う農耕を糧としていた歴史が影響しており、取り分を全員均等にするべきという価値観が刷り込まれているため起きているんですね。
当然、出る杭になった人が叩かれる様子を見ることもあり、村八分や批判の的にされることを恐れた人々は、「出る杭を打ちたくなる心理」の「同調圧力」に屈することになります。
【島国】日本という特殊な環境
日本は島国であり、大陸上で面した国と国との問題や、さまざまな人種・宗教・価値観を持った多国籍な社会を経験したことがありません。
多様な価値観に触れたことがない日本人は、日本だけのルールで国を発展させてきた歴史があり、世界の中で考えると独自路線をいく村社会です。
ガラパゴス島など自然界でもそうですが、閉じた世界では特有の進化をしてしまうものです。
特に日本人に欠けている考え方が、他者の価値観や存在を認め、互いにあまり干渉せず尊重し合うことでしょう。
アメリカを例に出すと、アメリカには多様な人種・宗教・価値観を持った人々が生活しており、日本のような「個性を認めない同調圧力」で批判的になろうものなら、とんでもないトラブルに発展しかねません。
環境として1人1人の個性を尊重する価値観を持たざるを得ない事情があり、日本は逆に日本人だけで生活してきた歴史が長いため、個性を重んじる必要がなかったんですね。
出典:東洋経済オンライン 日本人は「みんなと一緒が好き」という大誤解
東洋経済オンラインが行った4ヵ国の高校生を対象にした「友達が私をどう思っているか気になる」調査によると、対象4ヵ国の中で日本の高校生が男女合わせると最も高い割合で「友達にどう思われているか」を気にしていることがわかりました。
周りの人の顔色を伺ってしまう癖は多くの日本人が持つ特性で、だからこそ「同調圧力」に流されやすいとも言えますね。
他にも出典元の東洋経済オンラインでは、実は日本人はみんなと一緒が好きなわけではなく、集団主義と個人主義の意識が合わさっていると指摘しています。
東洋経済オンラインの記事も大変興味深いので、本記事と併せてぜひ読んでみてください。
この項目をまとめると、世界の中で見ると日本は特殊な環境で、住んでいる日本人は他国の人々よりも他人の顔色を伺う傾向があると言えます。
同調圧力の例
「同調圧力」に関しては、みなさんもさまざまな体験をされてきたと思いますが、代表的なものにはどのような例があるのでしょうか。
・イベントや飲み会などへの強制参加
・コロナ渦におけるハラスメント・魔女狩り
・成功者叩き
上記3つの項目に分け、それぞれの「同調圧力」について解説していきます。
イベントや飲み会などへの強制参加
地域や会社における、「イベントや飲み会などへの強制参加」は頻繁に起こっている「同調圧力」でしょう。
かく言う筆者も、強制とは言われてはいないものの、「参加しないと後々何か言われたりして面倒になるなぁ」と思い、時間を作って参加した飲み会や行事があります。
こうした強制参加系の「同調圧力」はさまざまな場面で起こっており、会社・PTAや保護者会・親族の間など、生活圏のどこかで必ず発生しているものです。
もちろん、イベントや飲み会に参加することで仲良くなったり、新たな取り組みやビジネスなどに発展することもあるため全部を否定はしません。
しかし、参加すること・させることが目的化してるイベントや飲み会があることも事実でしょう。
私も、社交辞令的な会社や、PTA懇親会の飲み会苦手です。話を考えながら、会話しないと、下手すると会社などで痛い目に合うし、会話をキッカケにトラブルを招く自体にもなる可能性があるし、友達同士の方が気が楽です。
飲み会に行きたくない若手会社員の本音です。
意味があればまだしも、会社内の「同調圧力」で開かれている飲み会は負担なだけですよね。
もちろん出世や上司との関係にも影響しますが、飲み会の参加で決められてしまうのは不本意でしょう。
時間を細切れに使う現代社会において、強制参加は厄介な「同調圧力」だと言えます。
コロナ渦におけるハラスメント・魔女狩り
コロナ渦においても、さまざまな形で「同調圧力」は起こっています。
わかりやすく起きたものでは、「ワクチンハラスメント」と「魔女狩り」でしょう。
コロナワクチン接種は任意である、と公言されているにも関わらず、実態として未接種の人は村八分や批判の的に晒されています。
未接種では出社を禁じる会社も多く、コロナウィルスの感染云々だけではなく、人間関係や社会的ポジションに支障をきたさないことも接種の目的の1つにされ、強制に近い形で多くの国民が接種しています。
筆者としてはワクチン接種は肯定しています(接種済み)が、それぞれの考え方を尊重する土台があれば、「同調圧力」を使って接種を半強制させることは起こらないものです。
また、マスクをしてない人や飲み会をした人たちをSNSに晒上げ、みんなで袋叩きにする「魔女狩り」も起きています。
もちろん感染拡大を防ぐという名分はわかりますし、その通りだと思いますが、とは言っても完全な人間などいないわけで、間違った行動を起こす人もいるのが社会でしょう。
コロナウィルスへの対策については専門家の間でも意見が分かれる部分であり、間違いを起こした人を叩くより前に、それぞれがコロナについて調べ、理解を深めることを優先すべきでしょう。
成功者叩き
「出る杭を打ちたくなる心理」の1つですが、「成功者叩き」も日本に漂っている「同調圧力」だと言えます。
日本人のゴシップ好きの歴史は長く、古くは江戸時代の瓦版、現代では週刊誌や炎上目的のWEB記事などの人気ぶりから一目瞭然でしょう。
最近では芸能人をはじめ、いろんな業界の著名人のゴシップネタを公に晒す暴露系ユーチューバーも流行っていますよね。
誰か1人が評価されたり、良い思いをする抜け駆けを良しとしない日本人は、成功した人に対する嫉妬や不満が強く、何かにつけて引きずり降ろそうとします。
インフルエンサーや起業家たちのSNSを見るとわかりますが、叩ければなんでも良いとばかりに、多くの誹謗中傷や的外れな批判がコメント欄によせられています。
中にはゴシップを捏造してまで叩こうとする人までいるため、最近では侮辱罪が厳罰化(法務省)され、誹謗中傷について取り締まりが厳しくなってきています。
こうした「成功者叩き」によって成功をリスクに見せ、評価されたり、良い思いをする抜け駆けをする不届き者(まったく悪くないのですが・・・)を1人でも出さないようにしているんですね。
日本以外の国の同調圧力
「同調圧力」は日本特有の現象で、海外にはほとんどないと思われている方がいますが、「同調圧力」は日本以外の国でも起きています。
日本とは違った形ではありますが、暗黙のルールを強制し、足並みを揃えさせようとする法則は同じですね。
ここでは同じアジアであるインドと、中東の国サウジアラビアを取り上げ解説してみます。
カースト制による圧力があるインド
昨今目覚ましい経済発展を遂げているインドですが、カースト制の名残で身分によって自由に職業選択ができない「同調圧力」が存在しています。
カースト制自体は1950年に法律で禁じられていますが、階級を重んじる宗教に対する信仰心がベースとなり、色濃く残っているんですね。
カースト制の圧力は凄まじく、身分の高い人と食事をした下位カーストの者が、上位カーストの者に殺されてしまう悲しい事件も起きています。
日本の「同調圧力」も強烈ですが、殺されてしまうといった事態はほとんど起きないため、海外の「同調圧力」も脅威であることがわかりますね。
参考:世界史の窓 カースト制度
宗教的な圧力がかかるサウジアラビア
石油輸出国として日本でも知られているサウジアラビアですが、政府機関が発足している宗教警察により、宗教観に則っていない行いをする者を摘発して罰する「同調圧力」があります。
禁止されている行為は、お酒の販売・ペットとして犬や猫を飼う行為、バレンタインデーの禁止など、多岐にわたります。
インターネットも監視されており、日本のような1人1人が自由な価値観で行う発信も認められていません。
どの禁止条項も日本人から見たら信じられない内容ですが、信仰心の強いサウジアラビアではルールとして守ることが当然とされています。
あまりの締め付けの強さから市民のフラストレーションが溜まり、市民による宗教警察への集団暴行事件なども起きていますね。
日本ではこういった暴動が起きないあたり、世界でも屈指の「同調圧力」に向いている国民性なのかもしれません。
参考:Quora 日本よりも「同調圧力」が強い国はありますか?
同調圧力のメリット
問題視ばかりされる「同調圧力」ですが、逆にメリットとなる部分はないのでしょうか。
どのような物事にも良し悪しがありますので、メリット面から「同調圧力」を分析してみましょう。
・責任感が強くなる
・チームワークが向上する
・不正を防止できる
上記3つの項目に分け、「同調圧力」のメリットについて解説します。
責任感が強くなる
「同調圧力」の先にある批判や村八分などの効果により、仕事やスポーツなどに対する責任感が強くなることが「同調圧力」のメリットです。
集団性のある人間は、所属している集団から疎外されたり、多数の人から批判されることを恐れる性質があります。
みんなで協力し合って生き残ってきた人間の脳は、集団からのけ者にされること=死をイメージするため、集団内のルールに対して強い責任感を抱かせるんですね。
責任感が向上すると仕事やスポーツのパフォーマンスが上がることもあるため、「同調圧力」のメリットの1つだと言えます。
チームワークが向上する
互いの足を引っ張らないよう気を配り、チームワークが向上する点も「同調圧力」のメリットでしょう。
ミスによって周りに迷惑をかけ、集団内の立場が悪くなることを恐れるため、必死で互いの足並みを丁度いいラインで揃えようとするんですね。
自分だけ突出すると、できない人たちを置き去りにしてしまうため、チームワークを重視して低いパフォーマンスで合わせようともします。
仕事やスポーツなどはチームワークによって成果が上がる場面も多いですから、「同調圧力」のメリットとなります。
不正を防止できる
ズルや不正による抜け駆けを防止できるのも、「同調圧力」のメリットでしょう。
「コロナ渦におけるハラスメント・魔女狩り」の項目で書いた「魔女狩り」にも通じますが、ルールを守らない者を晒し首にする圧力によって不正を防止するんですね。
刑罰のある法律によって秩序を守るやり方と同じ構造で、不正を行うとみんなに叩かれる空気(罰)を作り、抑止機能として働かせます。
現実問題として社内の規定や法律だけではルールの抜け道があり、善意や個人の意識だけで不正を行わせないことは難しいですよね。
ズルや不正は会社や地域の公的な評判を落としたり、下手をすると違法行為にあたるようなリスクの高い不正も出てくるでしょう。
モラル欠如によるリスクを避けることができるのも、「同調圧力」のメリットです。
同調圧力のデメリット
ここでは「同調圧力」によって起こるデメリットについて解説します。
「同調圧力」が発生することにより、社会や個人にどのような不利益をもたらしているのでしょうか。
・長時間労働の原因になる
・多数派の目が気になる
・意見が言いにくい環境になる
上記の3つの項目に分け、「同調圧力」のデメリットについて解説します。
長時間労働の原因になる
みんなと同じ行動を取ることを重んじる日本人は、例え仕事が終わったとしても、誰か1人だけが先に帰るといった行動を許さない「同調圧力」を作りがちです。
合理性を無視し、ただ同じ行動を取らせるためだけに残業をさせる空気があり、こうした無駄な労働を経験した方も多いのではないでしょうか。
生産性や個人の幸福度の観点から見るとあきらかに害悪であり、仕事が終わった者から退社した方が日本社会にとって良いはずです。
しかし、病的なほどにみんなと同じ行動を強要する空気がまだまだ仕事現場を支配しているのが現実です。
私の部下で今年の4月に入社した新入社員がいます。彼はとても仕事ができ、与えられた仕事は全て定時前には終わってしまいます。それは素晴らしいことなのですが、彼は自分の仕事が終わったのをいいことに定時になると帰ってしまうのです。
30代の係長、部下を持つ上司の意見ですね。
冷静に考えると、今の新人社員に求められる仕事をこなしたのだから、定時で帰ることに何の問題もないはずです。
しかし、「自分の仕事が終わっても、他の人が働いているなら帰らないのが当たり前」といった空気は根強いものでしょう。
30代の係長の男性も、新人だった頃はそのように上司から教わってきたのでしょうし、ある意味では不合理な仕事観を刷り込まれた被害者だとも言えます。
何も生み出していない労働を押し付けてしまうのも、「同調圧力」の大きなデメリットの1つでしょう。
多数派の目が気になる
みんなと同じ行動を強いる「同調圧力」が起きていると、周囲の目が気になって行動が制限されてしまうのも「同調圧力」のデメリットでしょう。
「出る杭を打ちたくなる心理」の項目でも書きましたが、周りと違う行動をし、そこから何かしらの利益や評価を受け取ろうとする人を許さないのが日本の空気です。
足並みを揃えない人を晒上げ、叩くことで個人プレーにリスクを臭わせ、村八分や批判といった恐怖で和を乱さないように統治するのが「同調圧力」です。
村八分や批判は多くの人が恐れてしまうため、本来持っている個性や能力を出して突出することに恐怖し、多数派の目を気にして行動を合わせてしまうんですね。
多数派の目を意識させ、1人1人が持っている個性や能力を殺してしまうのも、「同調圧力」のデメリットと言えます。
意見が言いにくい環境になる
会社や地域など多くの対人関係の場面で、自分の意見が言いにくい環境を作ってしまうのも「同調圧力」のデメリットです。
日本人は自分の意見を言ったり、意見を戦わせるディベート能力が低いと言われていますが、1人よりもみんなを優先する「同調圧力」が要因の1つとしてあるでしょう。
みんなと違うことは悪とされ、同調することが善とする教育は学校からされており、例えば同じ体操服、同じランドセル、同じ給食を食べ、同じ価値観を持たぬ児童はいじめられるなど、同じがオンパレードの環境で育ちます。
その価値観のまま会社へ就職し、みんなと同じことをし続ける社員同士の環境に身を置き、さらにみんなと違うことは悪である価値観が強化されていきます。
このような環境で長期間過ごすと、多数派と違う意見を主張することは無意識に悪の行動をしていると思ってしまうため、発言することが難しくなるんですね。
生産性を上げるためにも、幸福度を上げるためにも、多くの意見を吸い上げることは必須でしょう。
しかし多くの貴重な意見を潰してしまうのが「同調圧力」であり、重大なデメリットなんですね。
同調圧力の空気に飲まれないヒント
ここまで「同調圧力」について解説してきましたが、「同調圧力」の影響を小さくし、自分の個性を発揮したり、幸福を追いかけることはできないのでしょうか。
人間社会に生きる以上、ゼロにすることは無理でしょうが、できる限り「同調圧力」の呪縛から解放されたいものですよね。
・メタ認知を意識
・誰かの意見を鵜呑みにしない
・自分を出せる場所を作っておく
ここでは上記3つの項目に分け、「同調圧力」の空気に飲まれないヒントを解説します。
メタ認知を意識
自分自身を客観的に見つめる「メタ認知」は、「同調圧力」対策に有効なテクニックでしょう。
「メタ認知」はアメリカの心理学者・ジョン・H・フラベルが提唱した概念で、「メタ認知」のメタとは「高次の」という意味があり、高い視点から自分自身を観察する思考法です。
例えば、地域の飲み会への参加の「同調圧力」が起きたとして、それを受けて自分が「面倒だ」や「不参加で非難されたくない」といった、ネガティブな思考や感情を抱いている事実を客観的に見つめる思考です。
「メタ認知」によって強制参加から逃れられるわけではありませんが、客観的な視点からネガティブな思考や感情を観察することにより、ストレスや苛立ちを小さくすることができるんですね。
「同調圧力」は嫌なものですが、回避し続けるのは難しいため、「メタ認知」は心の負担を小さくするために覚えておいて損のないテクニックでしょう。
ここ数年ブームとなっている、「マインドフルネス」や「瞑想」にも「メタ認知」の概念が含まれていますので、気になった方は検索してみてください。
参考:NHK
誰かの意見を鵜呑みにしない
「誰かの意見を鵜呑みにしない」ことも、「同調圧力」の呪縛の力を小さくするために有効です。
世の中の意見に絶対に正しいことなどなく、「同調圧力」によって維持されているルールであっても、絶対に正しいことなどないんですね。
まず意見それ自体を疑ってみる姿勢が大切で、ぜひ取り入れていただきたい思考法として「クリティカルシンキング(批判的思考)」があります。
「クリティカルシンキング」を簡単に説明すると、物事を見る時にあえて批判的に観察してみる思考法です。
人間関係で言うなら、誰かが言った意見や解釈に反論材料を見つけ、「本当にベストなやり方?」や「他に選択肢がない?」といった、反対意見を持つ考え方ですね。
「クリティカルシンキング」が身につくと、周囲の意見やルールなどについて、具体的におかしい点や不合理な部分を見抜きやすくなるでしょう。
おかしな点を見抜くと、その意見に対して反感を抱くようになり、自分自身の意見や行動に「こうした方がいい」といった意思が宿り始めます。
意思を持った人の心は強く、「同調圧力」に対しても毅然として立ち向かえる場面が増えることが期待できます。
もちろん「同調圧力」全部を拒否するのは難しいですが、例えば飲み会の参加を2回に1回は不参加にするなど、少しずつ自分の意思を持てるようになるんですね。
参考:LEARNING AGENCY 「クリティカル・シンキング」の意味と鍛え方
自分を出せる場所を作っておく
会社や地域といった、「同調圧力」が起こる場所以外に自分の居場所を持つことも大切になります。
人は何か1つしか依存する先がない場合、その1つの場所によって行動も幸福度も決定されてしまいます。
しかし複数の依存先を見つけて置き、その中でも自分本来の姿をさらけ出せる場所を見つけておけば、不条理な「同調圧力」によって擦り減らされた心と、身体の疲労を回復させてくれるでしょう。
趣味、友達、家族、副業など何でもよいので、素に近い自分が出せる場所を見つけてみてくださいね。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
日本全体に蔓延している「同調圧力」はとてもストレスになりますし、私たち1人1人の貴重な時間や機会を奪っていて、とても残念な現象ですよね。
もちろん、足並みを揃えて協力し合うことも社会を維持するためには大切ですが、どう考えても無意味な「みんなと同じ行動」があらゆる場所で起きているのが、日本の「同調圧力」の悪しき側面でしょう。
本記事で「同調圧力」の仕組みをご理解いただき、「同調圧力」を適度にかわしながら上手に付き合っていける方が増えてくだされば幸いです。